1.スネルレン氏耐熱性点眼瓶(1911年頃)
硝子製スポイト式
2.明光点眼瓶(1913年頃)
ゴム付,筒入。5g,10g。
特色:
イ)瓶底の堰を越えて液の上部のみを薬溜に傾移し,沈澱物を点眼嘴に吸入させないこと。
口)瓶口の員下に薬溜を形成させて最後の1滴まで吸取り得ること。
ハ)瓶体丈低く座り良好にして転任1の虞のないこと。
二)瓶口を辺隅に設けて点眼嘴の取扱を容易にしたこと。
3 杉田式凹底点眼瓶(1913年頃)
ゴム付,ボール箱入。白色,ルリ色。5g,10g。
特色:
イ)点眼瓶用ゴムは特種の形状をしていて永久に保つ。
口)ピペット尖端は滑かで安全。
ハ)凹底なる故少量の薬液も残さない。
二)点薬の際尖端が左右に鯛る憂がない。
ホ)ゴム蓋は取り外し自由。
4 .OR式点眼瓶(1915年頃)
荻生録造氏考案。木筒大砲玉形,点眼瓶の上下を識別し易い。紙筒の如く蓋底を逆まにする様な欠点なく,温潤,汚染の憂なく保存に堪える。
5.砲弾形木筒入点眼瓶(1922年頃)(荻生式点眼瓶)。木筒入,5g,8g。落しても破損の憂なく,洋服,腹掛の方にも通勤時は殊に携帯便利。
6.湯原式点眼瓶(1922年頃)
硝子製,紙筒入。5g,8g,10g。
特色:
イ)本器は硬質硝子製故「アルカリ」成分発生の憂ない。
口)点眼漏斗先玉付故点眼の際傷害の憂ない。
ハ)点眼ゴム永久使用に耐える。
二)点眼筒は布袋形故転倒の憂ない。
7.瀧式燈籠形点眼瓶(1922年頃)
ボール筒入ゴム帽付:白色,5g,8g。ボール筒入平ゴム帽付:白色,5g,8g。
8.木筒入点眼瓶(1925年頃)
木筒入:5g,8g。ボール筒入:5g,8g。
9.文化点眼瓶(1925年頃)
特色:
イ)全部硝子製故腐敗,凍結などの憂なく極寒極暑の地にても安全に使用できる。口)点眼器を抜き差しする不便がない。
ハ)硝子栓を応用した故薬液過量に出ることがない。
10.菊印点眼瓶(1925年頃)
A号, B 号。
特色:
イ)底が凸底故薬液中に混入した沈澱物を点眼管に吸入しにくい。
口)吸引用のゴム帽は肉厚故爪にて破損の憂がない。
ハ)ピペット尖端は焼口にして滑かで使用の際安全。
11.金覆点眼瓶(1926年頃)
平帽付:無色,茶褐色。5g,10g。
丸帽付:無色,茶褐色。5g,10g。
12 半田屋型○印木筒入点眼瓶(1928年頃)
白色。5g,8g。
13 小杉式点眼瓶(1932年頃)
木筒入頭部丸形,砲弾形,A形, B 形。
紙筒入頭部丸形,砲弾形,A形, B形。
5g,8g。診療用。乳首付20g。
14 長瀧式改良点眼瓶(1933年頃)
1号型: |
木筒入 |
ゴム帽 |
レッテル付 |
5g, 8g |
1号型 |
紙筒入 |
〃 |
〃 |
〃 |
2号型 |
木筒入 |
〃 |
〃 |
〃 |
2号型 |
紙筒入 |
〃 |
〃 |
〃 |
3号型 |
木筒入 |
〃 |
〃 |
〃 |
3号型 |
紙筒入 |
〃 |
〃 |
〃 |
15 ワイエヌ式携帯点眼瓶(1933年頃)
木筒入,茶色。8g。携帯便利,衛生安全。
16 雨宮式点眼瓶(1933年頃)
ゴム帽, レッテル付,木筒入(丸形,砲弾形), 5 cc,8 cc,10 cc(無色)。
ゴム帽, レッテル付, ボール筒入5 cc,8 cc,(無色)。
17 ワイエヌ式携帯点眼瓶二号型
木筒入。茶色,ルリ色。5g,8g。
18 長瀧式改良点眼瓶二号型(1934年頃)
木筒入。茶色,ルリ色。5g,8g。
19 松山印点眼瓶(1934年頃)
木筒入: 砲弾型,丸型。5g,8g。
ボール筒入: 5g,8g。
(以下次号)
斎藤 1992