結膜下出血の解析  (平成27年)    中泉行弘

 

ketumakukashukketu_s.jpg    『眼病図譜Ⅰ』(庄司義治編 金原出版1969 研医会図書館蔵)より


 結膜下出血の原因は結膜炎、外傷、強い咳なのであるが、不明な場合が最も多い。
割に頻繁に見られるが謎の多い症状でもある。
主として眼球結膜下に出血し、多量に出血した場合、容貌を損なうこともある。
痛みなどの自覚症状を伴わないことが殆どであるので他人に指摘されたり、自身が鏡などを見て偶然に気づく場合が多い。

 当診療所では平成27年に原因不明と思われる結膜下出血を60症例経験したので月別患者数、年齢別患者数、性別患者割合、発症眼(右眼・左眼)割合、と4項目に分けてまとめてみた。


 

 

月別患者総数は9月が最も多く9名(男性5名、女性4名)、次いで6月の8名(男性4名、女性4名)となった。

 

 

 

 年齢別患者総数は50代が最も多く22名(男性13名、女性9名)、次いで60代14名(男性9名、女性5名)となった。

 

 

 別患者割合は男性55%、女性45%であった。

 

 

 

 発症眼(右眼・左眼)割合は右眼が63.3%、左眼が36.7%であった。