漢方科 岡田研吉医師のコラム


 

 

肩こりに効く つんつんネイル 

 肩や腰がこった時、よくマッサージをします。しかし、マッサージは、案外力がいるものですし上手に行うにはコツがあります。マッサージに代わる方法として、私がすすめているものに「つんつんネイル」があります。

 これは、つけ爪で刺激する方法です。つけ爪の形には、オーパル、ラウンド、スクエアの三つの形がありますが、これらのうち、つんつんネイルに最適なのはラウンドです。サイドは直線で、先端が少し丸みを帯びているからです。強度が高いことも適している理由です。

 つんつんネイルは、突くように刺激したり、こすったりします。たとえば肩こりには、肩や首のこっている部分を、つけ爪の先端でツンツンとつつくように刺激します。また、肩から背中にかけて、つけ爪の先端でスーッとひっかくように刺激してもらいます。腰も、面積が広いので、同じようにスーッとひっかくように刺激してもらうとよいでしょう。

 どちらの方法も、カを入れる必要はありません。軽く刺激するだけで、肩も腰もピンク色になります。これは、刺激した部分の血行がよくなるからです。これで肩や腰のこりは楽になります。

 身体のどこでも、ツンツンすれば効果があります。たとえば、顔面神経麻痺による違和感や軽い麻痺がある場合、行ったその場で違和感や麻痺が緩和されます。百会(ひゃくえ=ここは、すべての経絡が通っています)のツボがある頭のてっぺんを刺激すると、頭がスツキリするし、全身の状態を整える効果があります。

 鍼灸には接触鍼といって、鍼(はり)を刺さない方法があります。同じような効果が得られて手軽にできるつんつんネイルをおすすめします。

 

 

 
   
 
   
 
   
 
   
 
   
   
   
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